私が債務整理を依頼され、交渉する相手は大手の会社が中心です。
たまに「マチキン」と呼ばれる中小の消費者金融と話す機会があります。
「マチキン」は、立派な貸金業者です。
しかし、今でも「怖い取立て」の印象が残っているようです。
中にはネット融資や無人契約機に背を向け、対面審査を行う会社もあります。
古いな~と思う人もいるかもしれません。
ですが、私は慎重かつ誠実な会社ではないかと思うのです。
その人を見て、話す内容だけでなく話しぶりや雰囲気を掴むことは重要です。
もしかすると、資金的に無人契約機やネット審査に対応できないのか。
そう思わなくもありませんが、私は正しいやり方だと思います。
滞納した場合でも脅しの電話をかけたり、訪問して暴れるようなことはありません。
ただ、いかついコワモテの社員がやって来ることはあるようです。
ある高齢者施設の管理者から依頼されたケースがそうでした。
怖そうな人が来たので入所者が怯えているというのです。
私は施設を訪問し、債務者と会って破産処理をすることにしました。
「受任通知を出しておきますね」
と私は言ったのですが、管理者は「よければ、すぐに電話を」というのです。
私は帰ってから電話をかけました。
「はぁ~、しょーがないですねえ。破産ですか・・・」
と嘆きの言葉の後に
「先生、ちゃんと最後までやってくださいよ」
と続きます。当たり前ではないか、と思いつつ
「なにか問題事例があったのですか?」
と訊ねると
「放置する先生がね、いらっしゃるんですよ。ったく、しょーがないんだから・・・」
「はいはい、大丈夫です。きっちり免責決定をとりますから」
「よろしくお願いしますよ」
という会話になりました。
私は最後まできっちりやって免責決定書を送って差し上げました。
これでこの会社も帳簿から不良債権をひとつ消すことができます。
大手の審査に落ちた人でも借りられる。
とはいえ、対面審査では
「なんでここまで借りちゃったの?」
「ダメでしょ!ちゃんと働いて返さなきゃ」
というような説教までされるという話もあります。
店舗には木刀か竹刀が置いてあるとも聞きました(変な借り手や債務者が暴れる場合に制圧?)。
金利は上限の設定ですが、最後の駆け込み寺としての存在意義があるような気がします。
最後に説教で目を覚まされて、以降は真面目に返済する。
こうなればベストなのですが、どのくらいの方がマチキンの説教で立ち直るのか?
ちょっと興味を惹かれるところであります。

★ 街金マップなるものが出ていました。オリックスまで街金扱い?
