たまに出会うのですが、久々に立派な個体です。
それはコウガイビルです。

コウガイビルを知らない方も多いと思います。
その前に「コウガイ」から一応の説明をしなければ。
まず、「公害」ではありません。
産炭地の「鉱害」でもありません。
では、「郊外」かといえば、それも違います。
「笄」なのです。
和装を好まれる方ならご存じかもしれません。
もともとは髪を調えるために使う道具でした。
今は、主に装身具になっています。
アクセサリーですから螺鈿細工や蒔絵が施されたものもあります。
女性のアクセサリーとしてだけでなく、日本刀の装具にもなりました。
その時代には日本刀も美術品化していたようです。
さて、コウガイビルですが、これはプラナリアの一種。
捕食対象は、ナメクジ、カタツムリにミミズ。加えて小さな昆虫。
ミミズを除いては他は庭の敵ばかり。
私たち人間にとっては有益な生き物といえるでしょう。

このようにニョロ―ッと地表を這って移動します。
頭の形が「笄」に似ているのでコウガイビル。
ヒルとはいうものの、吸血はしません。
ただし、フグと同じ毒を体内に保有しているらしいのです。
よって食べることはお勧めできません。
なお、その毒(テトロドトキシン)がどう使われるのかについては諸説あるようです。
まだまだ分類や生態に関しては解明されていない生物です。

13日の朝、久々に長い個体に出会え、私はかなり嬉しかったのです。
妻にみせたところ、「喜ぶ人はあなたくらいだ」といわれました。

去ってゆくコウガイビルに幸あれ、と祈ったワタクシでございます。
