自宅兼事務所の隣の公園を散歩していて久々に出会いました。
テングチョウ Libythea celtis です。
触覚の内側に突起があるため「天狗」なのです。
特に珍しい種ではありません。普通種のひとつです。
ただ、頻繁に出会うかといえば、そうでもありません。
公園でみたのは久しぶりでした。
幼虫はエノキを食します。
エノキの学名は Celtis sinensis です。
テングチョウの種名が celtis となっているのはエノキに因むのです。
ゴマダラチョウやオオムラサキも幼虫はエノキを食べます。
なぜ、テングチョウが「エノキチョウ」のような学名になったのか?
そのいきさつを調べたのですが、わかりませんでした。
植物の学名が蝶の学名に影響している例はほかにもあります。
Pieris rapae はモンシロチョウですが、種名の rapae は「アブラナの」という意味。
アブラナの学名は Brassica rapa です。
ほかにもあったと思いますが、すぐには思い出せません。