写真の蝶はイチモンジセセリ Parnara guttata です。
しばしば蛾と誤認されます。
地味なら蛾、綺麗なら蝶というようなステレオタイプ思考が意外に広まっているのです。
超美麗な蛾はかなり多いのですが。
さて、イチモンジセセリです。
撮影日は2023年 4月26日です。
これをみて「おっ!」と感じる人はクロウトですが、まあそうそういないでしょう。
イチモンジセセリ、この蝶はポピュラーな種ではあります。
けれども、南方から移動する個体が多いため、土着域を必ずしも確定できない側面があるのです。
夏ごろには普通に目にするようになるのですが、春先にはかなり珍しいのです。
地味で目立たず、おまけに普通種扱いのイチモンジセセリ。
こういう蝶の生態や分布の調査こそ私のかつての「本業」でした。
会社員は副業という感覚だったわけです。
以前はGWは「本業」で大忙しでした。
今は、家の周辺の蝶の生活をのぞき見するくらいです。