我が娘である高橋ノワールのテーマ曲を決めています。
その曲は“Cat Walk”です。
マル・ウォルドロンの1959年のアルバム“Left Alone”に収録されている曲です。
猫が気どった足どりで歩く雰囲気に溢れるメロディです。
そのイメージは黒猫で,我が娘ノワールにピッタリだと私は思っています。
曲としてはアルバムタイトルの“Left Alone”が圧倒的に有名です。
歌詞はビリー・ホリディが書き,マルが曲をつけています。
このアルバムではシンガーを迎えず,ジャッキー・マクリーンがアルトサックスで聞かせます。
この演奏はあまりにも有名で,定番中の定番です。
だけど,私にとってはノワールのテーマ“Cat Walk”が一番です。
秋の夜に聴くには最高の一曲です。
尤も,9歳(人間なら52歳)になった我が娘は寝ている時間が多くなり,夜は早々に休んでしまいます。
一緒に聴く相手は・・・別にいるのです。
実はノワールとの出会いも元やくざベルンハルト・グリュンとの出会いも,
そして,私のうつ病との闘いもこの「相手」なくしては考えられないのです。
今,その「相手」はソファで退屈そうにしています。