ヨモギは花粉症の原因になる一方で、草餅の材料。
種子だけでなく地下茎を伸ばして繁殖します。
そのため、庭の害草という一面も持っています。
雑草としては非常にしぶとく、荒地では王者の振舞い。
そのヨモギの覇権に挑む者、それはヨモギハムシです。
★ 交尾中のペア。下にいるのがオスです。
この図体ゆえ食べる量もそれほど多くありません。
大発生して食い荒らさない限り、ヨモギには勝てません。
それに食べつくすと、自らの存亡の危機を迎えます。
それは、ヒメアカタテハも同じです。
この時期でも幼虫の巣があり、ヨモギを食べています。
ヒメアカタテハは決まった越冬態がありません。
真冬でも卵あり、幼虫あり、蛹あり。
少し陽射しが温かいと成虫が覚醒して飛び回ります。
冬には幼虫をアザミのロゼッタで見かけることが多いヒメアカタテハ。
この時期もヨモギの地上部が健在ゆえヨモギで生活していました。
そういえば、草餅は北朝鮮の故金正日国防委員長の大好物でした。
わざわざ日本に人を派遣して買い込んでいたそうです。
★ 左が巣です。
右のように開くと中に黒い幼虫