しもふり・・・やはりサーロインステーキという連想になるのでしょうか。
厚く切ったサーロインを表面はカリっとするくらいに,そして中身はしっとりとした赤身のままに。
これは堪えられない美味しさです。塩と胡椒だけで十分すぎるくらいおいしい。
ソース類やタレみたいなものは邪魔です。
しかし,以前は400グラムくらいは食べたサーロインのステーキを食べたいとは思わなくなりました。
年齢的な影響かと思うと寂しいものがあります。
今はフィレ肉を200グラムくらいで十分ですし,普段は安めのモモ肉や肩肉をステーキにしています。
赤身が多く,脂肪分は少なめ。これが今の私にはちょうどいいのです。
同じ「しもふり」でもこちらは以前と変わらず私を魅了する存在です。
写真はシモフリスズメ Psilogramma increta です。
私は蝶の生態や分布の研究が趣味ですが,実は蛾の方が蝶よりも美しく神秘的な存在だと思っています。
蝶を趣味にしたのは・・・蛾の採集や生態調査は夜間にも行わないといけないため,子供の私には無理だったのです。
分類も難しく,交尾器を解剖しないと同定できない種があったりで,日本の蝶に比べて蛾は10倍くらいの種がいます。
とても子供の手には負えず,結果的に蝶が対象になりました。
とはいえ,蛾の魅力にかんしては今も惹きつけられるものがあります。
この個体は何を食べて成虫になったのか?
蛾の食性の広さもまだまだ十分には解明されていないので,その調査はやりがいのある世界です。
齢56の私にはもう蛾に取り組む余力はありません。
健全な少年少女の成長に期待します。