前にもいわれたことですが、最近もいわれました。
「司法書士試験は超難関で偏差値が高いですよね」
超難関がそうでないかは、人それぞれ。
たしかに合格率をみれば、「超難関」のように思えます。
けれど、実質的な競争は一部の受験生がやっているだけ。
多くの人は合格可能性がない状態での受験です。
果たして「超難関」なのか?
本当に、人それぞれの感じ方次第でしょう。
一方、偏差値の件はおおいに問題がある発言です。
その人によると「税理士よりも偏差値が高い」そうです。
そもそも、まったく異なる試験なのに、どうやって偏差値を出すのか?
偏差値なるものの仕組みを知らない人は、数値だけに目を奪われます。
高校や大学の偏差値は、同じ試験(模試)を受けて算出されたもの。
だから、一定の合理性があるのです。
では、世間で「Fランク」とされる大学を、東大合格レベルの受験生が大挙して志望したら?
その大学は、偏差値が急上昇し一気に超難関大学になるのです。
つまり、偏差値なるものは受験生の人気投票の側面があるのです。
そういう数値に一喜一憂するのはどうなのか?
なんでもかんでも「偏差値ランキング」を作りたがるのはどうなのか?
おそらくは、何事も序列化し上下関係を構築したい意識があるに違いありません。
高偏差値の大学に苦労して入学しても、入ってしまえば卒業は超容易です。
誰でも卒業できるのが日本の大学。
堂々と「まったく勉強しなかった」と胸を張る人もいます。
なのに、世間では「高偏差値大学を卒業したエリート」扱いです。
司法書士もそうならないようにしなければなりません。
だって、資格取得後はコピペマシンと化し、まったく学ばない。
これはダメです。
コピペでカネを稼ぐために試験で苦労したーそう嘯く向きも。
大学であれ資格であれ、合格が本格的な学びのスタート。
それをわからない人がいたりするのでした。