猫と一緒にソファでくつろぐ夜、私はミステリを読んでいます。
紅茶を飲みながら、猫をなでながらの読書。
早寝早起きの妻はすでに眠っています。
黒猫ノワールも誰か1人が眠ると、自分も眠ります。
かたわらにはこの猫。16歳を迎えました。

では、最近読んだ数冊を紹介します。

「真珠湾の冬」は2023年の出版。
太平洋戦争開戦の前後に起きた殺人事件を追う刑事。
舞台は、ハワイ、上海、香港、日本と移っていきます。
さすがにエドガー賞の最優秀長編賞を受賞しただけのことはありました。
スリリングかつ情緒的に歴史に翻弄される人の非情な運命が描かれています。
あとの3冊はここ数か月に出版されたものです。
この中で、「大統領の弁護人」は著者が米国でも有名な弁護士です。
そして、出版直後に亡くなったため、処女作が最後の作品になってしまいました。
これは、人の生育過程の人格形成への影響が描かれた心に重い作品でした。
あとの2作は、エンタテインメントとして上質の仕上がりで楽しめる内容です。
ただ、「暗号使いの影」は「大統領の弁護人」同様に人の生育過程の問題を扱っています。
このテーマは、海外ミステリではしばしば扱われます。
かつて、ロス・マクドナルドが諸作品で描いた米国家庭内の問題は、今も重要だと感じました。
次は、今から読もうとしているミステリ3冊です。

たまたまですが、これらはすべてインドが舞台です。
独立前を描くものと独立後を描くものにわかれます。
英国のインド支配の実情も読むことができそうで、楽しみにしています。
今飲んでいる紅茶はインドのアッサムのもの。
これもたまたまです。
