11月23日に撮影した写真です。
ヤママユ Antheraea yamamai です。
10月頃まで発生し、11月になってから羽化する個体もみられます。
ですから、特別に珍しいわけではありません。
ヤママユは口吻が退化し、成虫になってからは食餌をとりません。
次の世代を残すためにだけ活動します。
飛び古したヤママユをみると、生命の最後の炎を感じるのです。
来夏、この個体の子孫に出会えることを願わずにはいられません。
ところで、ヤママユ(天蚕)の繭ですが、当然ながらシルクの原料です。
しかも高級品です。ヤママユの大量飼育は難しいらしいのです。
妻は、まだ繭をみたことがありません。
私は5歳のときにタケカレハの幼虫を飼育し、繭を作るところを観察しました。
それはもう美しく、映画のモスラさながらの行動をみせてくれます。
我が家にはヤママユの食樹であるコナラがあるのに、ヤママユは産卵してくれません。
いつか、繭を作るシーンを妻に見せたいと思っています。
ヤママユではなく別の蛾でも構わないので。