手入れ・・・といっても賭場を開帳して警察に手入れを受けたわけではありません。
靴の手入れのお話です。
この靴は2006年に買っています。
たしか岩田屋で買ったと思うのですが,記憶が定かではありません。
スペインのBARRATSという会社の製品です。
皮革が柔らかく足に馴染むので気にいっています。
そのせいか頻繁に履きました。
そして,遂に靴底が破れる寸前になり,修理に出して1か月,漸く手元に戻ってきました。
修理後に一度履いてから汚れを落とし,ソールリキッドを塗って保護しました。
あと10年は現役で働いてもらおうと思っています。
少し前に皮革製品は手入れをすれば永く使えることを書きました。
この手入れもまた愉しみのひとつです。
最初は緊張していた皮革が使うにつれて緩んでくるのです。
そして柔らかな表情が生まれてきます。
使う私との関係が深まってお互いを理解し合っているようなイメージです。
汚れを落とし,ステインリムーバーで全体をきれいに拭き上げ,クリームを塗ってブラッシング。
慈しめば柔らかなタッチで応えてくれるように思います。
世の中は厳罰主義で,一度の過ちに厳しい措置を求める声が大きくなっています。
しかし,厳罰だけでは人は更生しないし,塀の外に出てきても世間に馴染むことができません。
人生の汚点も綺麗に手入れできるのではないか。
温かく迎えてやり直しを認め,サポートできる世の中であって欲しい。
皮革製品を手入れしていて感じました。
こちらのお店に修理していただきました。 → https://cairn.shop/
丁寧な仕事ぶりに大満足です。