「ボブという名の猫」という伝記作品があります。
これは映画化され「ボブという名の猫 幸せのハイタッチ」というタイトルで公開。
好評だったのか、続編的な作品も作られました。
ヤク中だったストリートミュージシャンの人生を変えた猫の話です。
ジェームズは猫のボブとの出会いがきっかけで薬を断ちます。
彼は両親との関係から生死印的に不安定になって薬に走ったのでした。
なぜ立ち直ったか?
それは「愛」を知ったからでしょう。
ボブに愛され、自分自身もボブを愛することで。
★ ボブとジェームズ
この原作を読み映画をみていると、まるで自分のことのように思えます。
今は原因がわかっていますが、当時は私自身のうつの原因がわからず苦しみました。
結局は、母親との関係に原因がありました。
母親との葛藤を知りつつも見て見ぬふりをする父親への不満もあったのは間違いありません。
両親から一度たりともプラスの評価を得なかったことも大きな原因かもしれません。
それらが永年の精神的ストレスとして蓄積され、うつを招いたのでした。
私は薬に走るようなことはなかったものの、ジェームズの気持ちはよくわかります。
ジェームズと私は猫に救われた点も共通しています。
猫が私に向けてくるまっすぐな愛情と私の猫に対する愛情。
この関係は今も続いており、おかげで私は精神的に健康になりました。
私の恩人にあたる猫は老境に入っています。
私が看取ることになるのか?
ボブはジェームズを置いて先に逝きました。
そのジェームズが今も元気に生きていることを思うと、私も大丈夫・・・かもしれません。
とは思うものの、実は自信がありません。
★ 私と休日の昼寝を楽しむところです。