3月半ばになり、雑草の勢いが出てきました。
これから益々大暴れしそうな雑草をいくつか紹介します。
左はイネ科のスズメノカタビラです。
これは年末くらいから芽吹いて、今は最盛期を迎えています。
どこにでもみられる雑草です。
イネ科の中ではコンパクトな草姿ですが、はびこる点イネ科そのもの。
右はナデシコ科のオランダミミナグサ。
ミミナグサも植物として存在しますが、外来種のオランダミミナグサしかみかけません。
在来種が外来種に押されている一例です。
毎年あちらこちらで大量に芽吹きます。花期はこれからです。
続いては、シソ科のヒメオドリコソウです。
属名は Lamium です。園芸店で「ラミウム」として売られている植物のお仲間。
右は、ゴマノハグサ科タチイヌノフグリ。
近年非常に激しく増えている印象です。
属名は Veronica で、これも園芸店で「ベロニカ」として売られている植物のお仲間。
これは、フラサバソウ。
タチイヌノフグリと同じく Veronica 属です。よってゴマノハグサ科。
和名はフランスの植物学者の名前を合体させたものです。
フランシェ+サバティエ=フラサバ
当地では今年になって急速に増えている印象です。
最後はキュウリグサです。
これはムラサキ科で、ワスレナグサと同じ科に分類されます。
属は違いますが、近縁種といってよいでしょう。
キュウリグサは数年前から多く見かけるようになりました。
和名の由来は、葉の匂いがキュウリに似ていることです。
前々からの傾向ですが、外来種の拡大がかなり目につきます。
今回とりあげた種は、キュウリグサを除いてはすべて外来種なのです。