雑草をみていると、ある時期から急激に増えている種があります。
たとえば、ウラジロチチコグサ。
これは30年前にはみかけませんでした。
外来種として侵入した種ですが、今やどこにでも生えています。
7年くらい前にはアキノノゲシが一気に広がりました。
今はその頃の勢いはなくなりましたが、安定した雑草になっています。
最近はコマツヨイグサとメマツヨイグサが勢いをみせています。
線路沿い、道路沿い、公園、空き地など至る所に広がっています。
そういう状況の中で、今後ブームを迎える可能性があるのがこれです。
ホソバフウリンホオズキといい、ヒロハフウリンホオズキの変種です。
ヒロハフウリンホオズキは畑地などでかなり広がっており、強害草。
ヒロハに比べるとやや珍しいもののホソバも要注意でしょう。
ナス科らしい形の白い花にちょっと洒落た果実。
その容姿に騙されて甘い顔をすると、庭や畑を占領されかねません。
園芸植物にもブームがあるように、雑草にもその時々のブームみたいなものがあります。
また雑草をとりあげる際には、外来種で今は安定した立派な害草になっている種を紹介します。
なお、ホソバフウリンホオズキは北米からやってきた外来種です。
★ 上段左 ウラジロチチコグサ 右 アキノノゲシ
下段左 コマツヨイグサ 右 メマツヨイグサ
放っておくと手がつけられないくらい蔓延ります。
アキノノゲシのみが在来種。あとは外来種です。