福岡県糸島市 司法書士 ブログ

身近なサイコパス(3)

引き続いてサイコパスの特徴を述べます。

そして、私が持つサイコパス的な人へのイメージも述べてみたいと思います。

サイコパスの特徴~生活様式因子~

(1) 刹那的な生き方

サイコパスは将来を見据えた計画や現実的な目標設定が苦手です。

貯蓄をしたりすることには消極的な場合が多いようです。

その結果、犯罪などの非合法な手段で金銭を得るような方向に向かい勝ちです。

(2) 衝動性・刺激指向性

上記のようなサイコパスゆえ衝動性を有しています。

また、刺激を求める傾向が強く、リスクを冒しても強引に事を進めるうな場合が

目立つとされています。

(3) 無責任さ

罪悪感を抱くことがなく、ルーズで、性的にも放縦なサイコパスには

当然ながら責任感が欠如しています。

サイコパスの特徴~反社会性因子~

これまで述べてきたサイコパスの持つ特徴から明らかですが、サイコパスは

社会に適合した生き方をしようとはしません。

(1) 非行歴

サイコパスの特徴は少年期から顕れることが多く、世間でいうところの非行に

走る場合も少なくありません。あるいは、小動物への虐待年少者へのいじめ

なども特徴として挙げられるでしょう。

(2) 犯罪の常習性

「悪いことをしてはいけない」とは思わないサイコパスです。

犯罪を繰り返す傾向はかなり顕著です。

職場や近くにいるサイコパス

すでに前回の記事でも説明しましたが、マイルド・サイコパスは反社会性を持ちません。

普通に企業や官公庁に勤務することもできています。

だから刹那的な人生を送っているわけでもないのです。

ただ、過度な自信と傲慢さ、冷淡さゆえ対人関係をこじらせる場合があるのです。

あるいは、他者共感性の欠如という特徴も対人関係をおかしくするでしょう。

実は、こういった特徴がある人はリーダーとして能力を発揮する場合があります。

トップダウン型の組織であれば、それこそカリスマとなる可能性があります。

表面的な魅力があるうえに、嘘が得意なのでプレゼンテーション能力に長けている人がほとんどです。

でも、他人を自らの目的実現の道具としか見ていません。

だから、協力者を平気で切り捨てたりする冷酷さを発揮します。

「恐れる」ことがないサイコパスは、平気で強引かつ無理な行動に出ます。

法にひっかかるかどうか微妙なケースでも躊躇しません。

彼らは反社会的な行動まではしないものの、十分にリスキーな存在です。

サイコパス的特徴が多い人はナルシスト

実際に、サイコパス的特徴を備えた人と出会うことはあるはずです。

私が感じるに、サイコパス的特徴を持つ人は「自己愛」が強い印象です。

原田隆之教授は、その著書において悪性のサイコパスがナルシシズム及びマキャ

ベリズムの特徴を備えているという説を紹介していますが、私の実感としては、

サイコパス的な人は、多かれ少なから自己愛的言動が目立ちます。

サイコパス的な人は、自らを「誰よりも優れた者」「成功者」「第一人者」のように

見ている傾向を感じます。

また、自らがトップであることの証明のように他人と自らを比較した発言をします。

その中には、明らかに他人の悪口であったり、誹謗中傷に類する言葉も混じります。

サイコパス的な人とのつきあい

私も60年近く生きていますので、そういうサイコパス的な人には出会っています。

そして、つきあわないという選択をしています。

つきあっている途中で気づいたら距離を置いて人間関係を自然消滅させました。

たしかに、一種の魅力を有する人たちだと思います。笑顔も印象的です。

職業上の成功を収めている人もいますし、周囲から称賛を受けている人もいます。

特に、社会経験がない若い人は簡単に騙されているように見受けられました。

しかし、話していると、平気で矛盾したことを述べたりするのです。

あるいは、前回とは正反対の考えを自説として述べたりということが目立ちました。

露見するような嘘を口にすることが多かった記憶があります。

表向きは友好的ながら、裏で私を謗っていたりすることもあったのです。

それが私の耳に入るリスクを感じないところが、さすがだと思います。

私なりの「サイコパスチェックリスト」は人間関係をどうするかの判断に役立っています。

魅力に溢れ、精力的で自信満々の人をみたら・・・どうするかは人それぞれ。

でも、①言葉に嘘が混入していないか、②前後の矛盾が生じていないか、

は冷静にチェックした方がいいです。

    ~  完  ~

 

 

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