サイコパスとは
サイコパスーこの言葉から何を連想するでしょうか?
猟奇的な事件を起こす犯罪者?
実は、そうではありません。
サイコパスは一種の人格障害です。
その特徴については、「嫉妬」の記事に書いたことがかなりあてはまります。
括弧内にグレーの文字で記した部分です。
こういう人がどのくらいの割合で存在するか?
男性は100人に3人が、女性は100人に1人がサイコパスだといわれています。
決して珍しい存在ではありません。
サイコパスの特徴~対人因子~
では、サイコパスとはどういう人なのか?
特徴を列挙してみます。
(1) 表面的な魅力
たとえば、笑顔を絶やさず明るく他人に接することができる点です。
悩みの相談に対しては真摯に対応し、相談者を満足させることもでき
ます。あるいは、一種のカリスマ性を発揮するタイプもいます。
ただし、笑顔の裏には相談者に共感するような感情が存在しないの
です。
(2) 他者操作の巧みさ
サイコパスは、他人の感情を上手に刺激し操ろうとします。悩みを抱
えている人を見抜く術に長け、そこに(1) のような魅力を意識せずに用
いて心に入り込みます。そこには当然に自らの利益だけを追求する思
考が存在し、そのために他人を支配して思うように動かすのです。
反対に、他人を貶めることで支配するようなパターンもあり得ます。
サイコパスにとっての人間関係は「勝ち負け」が基準なのです。
(3) 虚言癖
サイコパスの特徴として顕著なのは、病的といえるほどの虚言癖です。
日常会話において普通に嘘をつきます。その嘘が露見しても動揺しませ
ん。上手にいいわけをしたり、あるいは話題転換を図ったり、さらには、
嘘の中にある僅かな真実を強調するなどして嘘ではないようにいい募
ります。サイコパスは口が達者なので、こういう弁明に周囲がなんとなく
納得してしまうようなことも起こり得ます。ちなみに、犯罪を実行したサイ
コパスのいいわけに捜査官が騙されることは珍しくありません。
(4) 性的な放縦さ
上記したようにサイコパスには表面的な魅力があり、弁舌に長けてい
ますから異性と仲良くなることが上手な人も多いのです。その結果、複数
の異性との間に性的関係を持つことも起きます。そのことに対し、何らの
罪悪感を抱かないのがサイコパスです。
(5) 対人関係における自己中心性と傲慢さ
サイコパスは(1) のように人あたりの良さがあるのですが、一方で傲慢な
面を有しています。自己本位に振舞い、他人を振り回しても気にしません。
たとえば、会議の席に、突然出席が予定されていない人を連れて現れ、
議長役を慌てさせ、「俺が出席する会議だから構わないじゃないか」と
いう姿勢をとったりすることがあるようです。あるいは、パーティに無断で
欠席し、終了間際にやってきて、おなかいっぱいの出席者たちを「俺はまだ
食べてないから食事につきあえよ」と強引に誘ったりして悪びれることが
ないような場合もあるでしょう。
~(2)以下へつづく~