久しぶりに袋とじの本を買いました。
「エッチなグラビアが載った雑誌を買ったのか。いい歳をして・・・」
と思った方がいらっしゃるとしたら、それは違います。
私が生まれて初めて買った袋とじの本は、こうなっていました。

これは、東京創元社の創元推理文庫の一冊です。
タイトルは「歯と爪」。

作者は、ビル・S・バリンジャー。
アメリカでの出版は1955年で、我が国では1959年。
当初から2000年代に至るまでこの形です。
結末は袋とじになっていて、読むには開封が必要。
なんともそそる仕掛けではありませんか。
その袋とじミステリはその後に数冊が出版されています。
最近のものは、これです。

私は、いわゆる謎解き型のミステリをあまり読みません。
「本格派」と呼ばれる分野です。ミステリの主流なのです。
でも、トリックに凝るあまりストーリーに無理が出ているものも。
私は心理サスペンスがメインのフレンチミステリが好みです。
また、アクションなしのハードボイルド(本格ハードボイルド)も好きです。
ところが、今回は本格派の謎解き小説を買ってみました。
その理由は、この作家の次作を先に読んで面白かったからです。

これが「死と奇術師」よりも後に出て、私はこれを読みました。
これがなかなか面白かったのです。
トリックよりもストーリーにちりばめられた証拠集めが楽しめました。
そして、訳文も読みやすかったのです。
こういう理由で、前作にあたる「死と奇術師」を読むことにしました。
袋を破ってもエッチなグラビアは出てきませんが、楽しみであります。
