「秋香」と書いて「あきのか」。
これは、松茸の香りのことです。
焼いて食べるもよし、土瓶蒸しもよし。
ただ、高価なので国産はなかなか買えません。
私は、学生時代に焼いた国産松茸を数回食べています。
しかも、タダで。
こっそり収穫してきたというようなことではありません。
お店がタダでふるまってくれたのです。
寺町通だったと思います。
茶舗が、秋になると松茸を売るのですが、通りを歩く人に味見としてふるまうのです。
40年位前ですが、当時でも数万円の丹波の名品です。
学生に買えるはずもなく、私は味見目的で通りを歩きました。
社会人になると、日本料理店で自腹で食べることができるようになりました。
勤労意欲に乏しい身ではありますが、松茸を食べるときには
「働いていてよかった」
と実感していました。
今年も自腹で土瓶蒸し風の料理をお店で食べました。
秋の香りといえば、松茸。
これは、そのとおりなのですが、日常の生活の中で馥郁たる香りに秋を感じることがあります。
それは、この花の香りです。

誰もが知っているキンモクセイです。
葉、花とも観賞価値が高いとはいえない姿の樹です。
しかし、花の香りは一級品。
秋を感じる日常の香りはこれが一番ではないでしょうか。
