グレイス・スリックとミニー・リパートンの共通点は?
USAのシンガーであること以外をお答えください。
こう問われて答えがすぐに出せる方はいらっしゃるでしょうか?
答えは、2人ともJ-POPの歌詞に登場する点。
グレイス・スリックは、ユーミンが「グレイス・スリックの肖像」を作っています。
こういう形でタイトルにミュージシャンが登場する曲はほかにもあります。
「ミック・ジャガーに微笑みを」は竹内まりやさんが作り明菜ちゃんが歌いました。
「オリビアを聴きながら」は尾崎亜美さんが作り杏里さんが歌いました。
歌詞の中で、グレイス・スリックとオリビア・ニュートンジョンはファーストネームのみ登場。
ミックはフルネームで歌われています。
さて、ハイトーンボイスで“Lovin’ You”を歌ったミニーは誰の曲に?
これは、中原めいこさんの「ペパーミントの朝」に登場するのです。
♪ ペパーミントの朝は
あなたに会った次の日
ベッドの中で聴くわ
ミニー・リパートン
籐の椅子はタイムマシン
夢の続きをユラユラ
時をもどしてあなたの
腕にいるみたい ♪
きっと聴くのは“Lovin’ You”なのでしょう。
「あなた」は既に帰り、一人でベッドにいる。
心地よい気怠さにあのメロディ。
この後に続くのは
♪ I love my morning sun
morning breeze
愛されてこんなに
朝が優しいことを知ったの ♪
実に見事すぎるくらいハマった詞だと思います。
この曲は、1983年発表の“mint”で聴くことができます。
ユーミンはジェファーソン・エアプレインの曲にハマった時代があったのでしょう。
しかし、グレイスは「いつしか棚の隅に眠ったアイドル」になってしまった。
グレイスの声を聴かなくなってからの自分の哀しい時の経過を歌っています。
これもまた大人になっていく寂しさが滲む秀逸な詞なのです。
「グレイス・スリックの肖像」は1981年の「昨晩お会いしましょう」に収録されています。
ちなみに、ミニーは「ペパーミントの朝」の発表よりも4年前に31歳の若さで亡くなっています。
グレイスは、86歳の今も健在です。
曲のイメージからは、グレイスが亡くなっているような感じですが違うのです。
ユーミンが別の曲に登場させるジミ・ヘンドリックスが亡くなっているせいもあって、
私は勘違いしていました。
*「グレイス・スリックの肖像」に関してはリンクを貼ることができませんでした。
ユーミンの歌唱による音声を見つけることができなかったのです。


