ABSといえば、以前はアンチロック・ブレーキシステムのことでした。
今は、MLBにおけるボール、ストライクの判定に関する自動判定システムでしょう。
秋田県であれば、秋田放送がABSかもしれません。
さて、自動判定システムです。
これは必要でしょうか?
私には野球を面白くないスポーツにする道具のように感じられます。
判定は正しくなければならない。
これはそのとおりです。
しかし、人間が判定する以上は間違うことがあるのです。
その間違えがドラマにつながる点にスポーツの面白さがあると思います。
NPBではこういうことがありました。
審判「ボール!」
捕手「えっ?はずれてますか?」
審判「はがき1枚(分ははずれている)」
捕手「縦ですか?横ですか?」
審判「縦。1ミリ」
捕手としては納得できないでしょう。
でも、はがきの厚み分だけはずれていると言われ、呆れてしまったのでした。
その後、その審判は微妙な投球を「ストライク!」と判定してくれたそうです。
こういった点が試合の帰趨に影響を与えはしなかったようです。
人がやる以上は間違う。審判はストライクをボールと判定した自覚があったのでしょう。
だから「はがき1枚」で、しかも「はがきの厚み分」という笑える言い訳をしたのです。
捕手もそれを笑って受け容れています。
その後に謝罪のストライク判定があった。
実に人間味あふれるエピソードです。

ABSはそういう人間味がないシステム。
たしかに間違いが起きないのでしょう。
でも、機械にゲームをコントロールされて面白いでしょうか?
最近のMLBはつまらないことばかりやっています。
申告敬遠、牽制球の制限、ワンポイントリリーフ禁止等々。
概ねが試合時間の短縮を目的としているようです。
けれども、敬遠やワンポイントリリーフを使う機会はそうありません。
その一方で、チャレンジ制度を導入。
これは、ゲームをストップして判定を見直す制度です。
そのために時間を要しています。
試合時間を短くしたいといいつつ、矛盾したことをやっているのです。
野球がどんどん単純化されているようでやりきれません。
NPBでもリクエスト(チャレンジ)と申告敬遠を導入しました。
リクエストは試合の流れに水を差します。
申告敬遠は敬遠球を打ってサヨナラヒットにするようなドラマを失わせました。
NPBもだんだん面白くなくなりそうな予感がします。
セントラルリーグでの指名打者導入にも「つまらないな」と感じています。
投手に打順が回ったことで、代打を出すか否か・・・
それが得点につながるのか、あるいは次の守りに悪影響を及ぼすのか。
こういう興味を削ぐ可能性が大きいのです。
野球は野球のままであってほしい。
守旧派と呼ばれようと、私はそう思うのです。
