写真のトンボはコシアキトンボ Pseudothemis zonata です。
胴の一部が黄色で、おそらく未成熟のオス個体でしょう。
非常に新鮮で、羽化間もない雰囲気でした。
トンボは、この季節にはたくさん現れてほしい昆虫です。
なんといってもカを捕食してくれるのですから。
カの季節は早春から始まり冬まで・・・つまり1年中続きます。
その中でメスが活発に吸血するのは春から秋でしょう。
トンボの活躍する季節と重なります。
繁殖のために栄養補給、つまり吸血をするカ。
これ襲い掛かるトンボ。
カにとっては兇悪の存在なのです。
コシアキトンボの学名を調べて、「おっ」と驚きました。
“themis”が入っています。
これは、法の女神テミスです。
ただし、その前についている“pseudo”がクセモノ。
これは、「偽の」という意味のギリシア語に源を持つ接頭語。
コシアキトンボは「ニセの法の女神」ということのようです。