ブログで何度も書いているように、自宅兼事務所の隣は公園。
ちょっと疲れた際に散策するのにはちょうどいいのです。
この季節、レギュラー陣といえるような蝶たちと出会えます。
左は、やや飛び古したヤクシマルリシジミ Acytolepis puspa です。
ハナヤナギで吸蜜していました。
右は、ウラギンシジミ Curetis acuta のメス。
近くにノダフジがあり、周囲を飛び回っていました。
ウラギンシジミの幼虫はマメ科の花や蕾を食べます。
マメ科であるノダフジから発散される物質にメスの産卵衝動が高まっていた様子でした。
もっとも、産卵すべき蕾はありませんでした。
ヤクシマルリシジミもマメ科を食べますが、こちらは食性が広くバラ科やトウダイグサ科も。
さらにはブナ科にツツジ科といった具合で、調査すれば新たな食餌植物がみつかります。
翅表が非常に美しいムラサキシジミ Narathura japonica です。
ブナ科、特にアラカシを好みます。
写真の個体もアラカシの葉上にいます。
こちらも産卵する気満々だったようです。
ちなみに、この日はムラサキツバメ Narathura bazalusも見かけました。
写真撮影には失敗。
カラスアゲハ Papilio dehaanii は美麗種のひとつです。
大きな蝶ゆえ目立ちます。写真はオス。
幼虫はカラスザンショウなどのミカン科を広く食します。
公園のフェンスの向こうには大きなカラスザンショウがあります。
そして、ツマグロヒョウモン Argyreus hyperbius のオスも自宅の庭に来ていました。
今は、ツマグロヒョウモンの幼虫がパンジーやビオラを食害しています。
野生から栽培種まで幅広くスミレを食べます。
ちょっと歩けば、こういう出逢いがあり、癒されます。
この記事を書き終え、今もラテン語の学名を正確に書くことができ、安心したり。