「華がない」
役者さんに対する批判で使われる言葉です。
植物にも
「花がない」
と思われているものがいくつかあります。
たとえば、クスノキの花を知っている人はどのくらいいるのか?
咲いていても誰も目にとめない花ゆえ知らない人が多いと思います。
こういう感じの蕾がつきます。
開花しても目立ちません。
だから風媒花?と思ってしまうのですが、これで虫媒花なのです。
わかる人(虫)にはわかるということのようです。
これもまず目にとめる人がいないでしょう。
ケヤキの花です。今、咲いています。
これは風媒花。誰かに見つけてもらう必要がないのです。
「華はない」けれど「花はある」という植物はかなり多いです。
最後はアラカシの開花。
花そのものには観賞価値はないでしょう。
開花時には照葉樹の森がクリーム色に染まります。
アラカシやスダジイの花が咲くと、山全体の色が変わります。
けれども、立ち止まって見る人はまずいません。
特殊なにおいがするので、気にする人がいるかもしれません。
何のにおいに似ているか・・・話が下ネタになりそうなので、ここでやめておきます。