恩人猫は14歳になりました。
いまのところ衰えは出ていません。
相変わらず立派な体格に上々の毛艶です。
彼が好きなのは自然科学系のテレビ番組。
齧歯類や鳥類の姿を熱心にみています。
この日は西表島のイリオモテヤマネコを真剣にみていました。
目の前に生き物がいるとは思わないようです。
「テレビの中の生き物」であって、直接触れ合う機会がないことを知っています。
私が、この種の番組をみることが多いせいで彼もみるようになったのか?
よくわかりませんが、いつも画面を凝視しています。
イリオモテヤマネコといえば、私は出会ったことがありません。
西表島には何度も行きました。通算滞在は1か月を超えるでしょう。
それでもハブに出会えたのは僅か数回。
イリオモテヤマネコの声も聞いたことがないままです。
地元の方々でもみたことがない人は少なくありません。
旅の衆である私が出会えないのは当然かもしれません。
私も自宅で猫と一緒にテレビ画面を凝視するしかないのでした。