めっきりエンタテインメント小説を読まなくなりました。
純文学系もしばらく読んでいません。
が、久々にエンタテインメントを続けて2冊読みました。
ジョン・ル・カレ「我らが背きし者」(岩波書店)
大沢在昌「新宿鮫Ⅻ 黒石」(光文社)
前者は本当に久しぶりにル・カレを読もうと思って手にとりました。
前半はかなり面白いですが、幕切れあっけない・・・
帯にあるとおり「ボーゼン」(池澤夏樹氏)。
一方の後者はいつもの新宿鮫で、大沢氏は中国残留孤児問題にかなり関心がおありのよう。
先日、池袋でも乱闘騒ぎがありましたが、その二世、三世の問題が描かれます。
他には「精選女性随筆集十一 向田邦子」(文藝春秋社)。
小池真理子さんの選による故向田邦子氏のエッセイ集です。
そして、今読んでいるのは南森茂太著「「民」を重んじた思想家 神田孝平」(九州大学出版会)。
著者は長崎大学経済学部の准教授。
神田孝平という明治期の官僚については内田貴「法学の誕生」(筑摩書房)で知りました。
時代の先端を歩んだ稀有な官僚だったようで、興味深く読み進めています。
★「新宿鮫Ⅻ 黒石」の画像がない理由・・・私の読了を待って借り出した近所の奥様がいるためです。