春場所の優勝争いの先頭に立っていた尊富士関が負傷しました。
14日目の取組でのことです。
力士に怪我はつきもの。
とはいえ、有望な若手力士の負傷は心配です。
私が小学生の頃でした。
小沼関という若手力士が入幕して活躍しました。
正攻法の取口で、小学生の私にも将来の大関候補のようにみえました。
けれども、青葉城関との取組で負傷。
その後は低迷し、廃業しました。
小沼関と同部屋で同時に関取になったのが安達関でした。
後に蔵王錦の四股名で幕の内上位まで昇進しました。
私は小沼関の分まで蔵王錦関に頑張ってほしくて、密かに応援していました。
★ 左が小沼関 右は安達(蔵王錦)関
それから数年後、今度は騏乃嵐関が登場して活躍。
この方も正攻法で前に出る取口でした。
間違いなく将来は三役、そして大関へ・・・と期待したのです。
しかし、稽古中に負傷して低迷。
役力士になることなく廃業しました。
「無事これ名馬」とはよくいったもの。
アスリートで素晴らしい記録を残した方々は、大きな故障がありません。
小沼関と騏乃嵐関のことがあるだけに尊富士関が心配です。
大ノ里関とともに元気に大関へ駆けあがっていく姿を見たいものです。