時折ではありますが、トラブルが起きそうなので同行を・・・
という依頼を受けることがあります。
司法書士がその場に赴くことで、相手が高圧的な請求をしづらい。
そういうことのようです。
私の感覚では、私がいなくても円満に話が進んだように思うこともあります。
けれども、依頼者の立場では「未然防止」が重要なのです。
だから、私はこの種の依頼を断りません。
これを「弾除け業務」と称しております。
その場でごちゃごちゃいえば、うるさそうなオッサンが
「ワシが相手になっちゃるけん、かかってこいや!」
とすごみそうな雰囲気を演出するかといえば、そうではありません。
ごくごく普通に愛想よく
「こんにちは」
ごくごく冷静に、その段階における法的な関係を説明。
請求することが難しいことをご理解くださるよう心を砕いております。
トラブルにならずに終わるのが一番です。
それに役立つのであれば、ご利用くださいーと思っております。
「守ってくれる」という印象は重要です。
法律をいじくっているけど、代書的な業務だけ。
矢面には立ってくれない。
これでは、ありがたみがなさそうなので、私はありがたがってもらうべく、
「弾除け」
をやっていますが、いつか被弾してしまうかもしれません。
★ 映画「新仁義なき戦い」のポスター
「仁義なき戦い」第1作の一部を詳しく描いた作品です。
この中に、出所した主人公三好万亀夫(文太さん)が弾除け代わりに
在日朝鮮人娼婦(池玲子さん)を連れているシーンがあります。
弾除けにされていることに気づいた娼婦が主人公を詰り、それが主人公のプライドを・・・
このシーンは緊迫していて素晴らしい演技になっています。