賛否両論
審判-職業柄、この言葉は「後見等開始の審判」のような使い方をします。
しかし、今日は野球の審判についてです。
先日の日曜日に千葉ロッテマリーンズの佐々木投手に白井球審が詰め寄る「事件」がありました。
佐々木投手が、白井審判の判定に不服そうな態度をとった。
白井審判はこのように佐々木投手の態度を捉えたようなのです。
これについては賛否が入り乱れています。
ダルビッシュ投手は
「審判も人だから感情はある」
と、白井審判の行動に対して一定の理解を示しました。
解説者の大久保博元氏(デーブ大久保氏)は
「佐々木投手が抗議の姿勢を示しており、退場処分になってもおかしくない」
と佐々木投手の態度に問題があったという見解を明らかにしています。
落合博満氏は
「あれくらいで怒っていては、審判としてはどうなのか?短気すぎる」
というように白井審判を批判しています。
さて、いずれの考え方が妥当なのでしょうか?
審判は裁判官である
ここで「職業柄」の視点が生きると私は思っています。
原被告が裁判所で感情を露にしてしまうことはあり得ます。
私も実際にみたことがあります。
では、裁判官は?
当事者の態度が悪い場合にムッとしているのがわかることはあります。
しかし、感情を露にするような露骨な態度をとることはありません。
裁判官が感情的な言動に走ってしまえば、法廷は収拾がつきません。
だから、裁判官は面白くないことがあったとしても、冷静に振舞うほかないのです。
これがプロでしょう。
というわけで、仮に佐々木投手の態度に問題があったとしても、
白井審判はドンと構えてゲームをコントロールすることに徹すべきだった。
私はこう思います。落合説に近い考え方です。
なお、私もその場面を様々な報道で何度かみました。
その結論として、佐々木投手の態度が非難されるレベルには達していないと思いました。
私の「自由な心証」に基づく判断です。