クマゼミの声がうるさく感じられる季節になりました。
そろそろ梅雨明けでしょうか。
九州南部の豪雨では被害も出たようで,私が知っている地域ばかりなので心配です。
その九州南部は豪雨から一夜明けて梅雨明けとなりました。
福岡は思ったほど雨が降りません。
この季節になると庭や野山を彩る花はかぎられてきます。
写真は自宅兼事務所から徒歩5分程度の川沿いにあるハマボウ群落で撮影しました。
ハマボウ Hibiscus hamabo はアオイ科です。
こちらは自宅兼事務所の隣の公演にあるムクゲ Hibiscus syriacus です。
いずれも Hibiscus属で,「同じ一家」みたいなものです。
南国ではお馴染みのハイビスカスも同じ仲間で,この「ハイビスカス」は上記の属名です。
一般にハイビスカスとして知られている植物の和名はブッソウゲ(仏桑花)。
学名は Hibiscus rosa-sinensis です。
同じくアオイ科で,この時期に旬を迎えるのがオクラ Abelmoschus esculentus ですが,
この「オクラ」という名称は英語です。日本語だと思っている人が多いようです。
日本でオクラが食べられるようになったのはそれほど昔のことではないはずです。
ハーブとしてはマロウの名で知られるゼニアオイ Malva mauritiana もアオイ科です。
ほかにもタチアオイ Althaea rosea ,フヨウ Hibiscus mutabilis など夏季はアオイ科が元気です。
ヒマワリはキク科なのに漢字では「向日葵」で「葵」がついています。
アオイは夏の象徴という印象です。
アオイ科がない我が家の庭ではリョウブ科のリョウブ Clethra barbinervis が咲き始めました。
この花も夏の野山で目立ちます。大分の九重山系には多数自生しています。
写真ではベニシジミ Lycaena phlaeas の夏型が訪れています。
リョウブは山では多くのチョウの吸蜜源になっています。