司法書士の知名度は高くありません。
行政書士と間違われることはしばしばです。
「不動産の登記申請をしたりする」
と説明すると、
「それは行政書士の仕事ですよ!」
と「反論」されたことがあります。
行政書士が登記申請の代理行為をすれば大問題になります。
先日もこういうやりとりがありました。
甲さん 「高橋さんは会計士です」 (と乙さんに向かって紹介)
私 「いえ、私は司法書士です」 (と甲さん及び乙さんに対して訂正)
乙さん 「行政書士さんなんですね。この地域の宝じゃないですか!」
おそらく乙さんは人の話をあまり聞かないタイプかもしれません。
それはそれで構いません。
気になったのは「司法書士」という言葉があまり認識されていない点です。
ある大学教授にいわせると
「弁護士と行政書士は肉食系だが、司法書士は草食系」
とのこと。
つまり、アピールが足りないということのようなのです。
行政書士は「商業登記をやらせろ」とアピールしています。
法律資格ではない以上、裁判所や法務局に提出する書類作成、
あるいは代理行為は無理です。
無理なのにアピールするくらい職域拡大に熱心なのです。
日弁連から
「あなた方は法律家ではない。だから『街の法律家』という広告をやめろ」
と勧告されても馬耳東風。相変わらず「法律家」を名乗っています。
離婚相談や交通事故に関する相談まで掲げて広告をしている例まで。
紛争解決にも手を突っ込もうとしています。
これはかなりまずいのですが、アピールした者勝ちのような感じになっています。
司法書士は・・・紛争解決には及び腰で回避という人が多いのです。
草食系は言い得て妙でしょう。
自然界で草食動物は肉食動物の餌になる運命ですが、このままでいいのかな?
★ 日本司法書士会連合会の会誌
憲法が特集されていますが・・・司法書士には憲法に関心を抱かない人が多いようです。
だとすれば、司法書士も「法律家」ではないような・・・