「卒業写真」を手元に持っているか?
大学の卒業アルバムだけは残っています。
しかし,小中高校のものはありません。
それ以外に個人で撮影した写真はまったく残っていません。
こういうものに対する想いというものが私は非常に薄いのです。
大学の卒業式ではいろいろな友人と一緒に写真を撮りました。
確認したところ,それらも1枚も残っていませんでした。
♪ 悲しいことがあると 開く皮の表紙 ♪
みたいな気分になることはありません。
大学を卒業する際の「卒業旅行」なるイヴェントにも完全不参加でした。
なぜ卒業にもれなく旅行がついてくるのか?
全然わかりませんでした。
これもまた友人から「マジですか?」「もったいない!」「アホか?」と言われたのですが,
女性からの卒業旅行のお誘いを断っています。
その人が私に求めたのはこれからの恋愛ではなく思い出作りだと判断しました。
他人の思い出作りに利用されてたまるかよ。
こういう斜に構えた感覚の持ち主であった当時の私は
「ごめん。行かない」
という短い返事で済ませた記憶があります。
卒業写真にも同じようなイメージを抱いていました。
所詮通過点の写真じゃないか。それを見返してノスタルジックな気分に浸るなんて・・・
という冷めた気分に支配されていたのは間違いありません。
今の自分ならどうだろう?
写真を保管することもないし,旅行にも行かないと思います。
やはり,写真をみて思い出に浸る気分ではありません。
そして,卒業と旅行がわかちがたい関係だとは今でも思えません。
そういう時間の余裕があるなら別のことに使います。当時と同じです。
「♪ 人ごみに流されて」きましたが,私は当時とあまり変わっていないと思います。
それでも昔の記憶を掘り起こしていると,ノスタルジーを感じてしまう私でもあるのです。
そして,時折ブルーな気分になってしまうことも・・・
★ 「♪ あなたと私いつも 背中合わせのブルー ♪」
「ブルー」は渡辺真知子さんの1978年のヒット曲です。