2021年に「クマソ」というタイトルの記事を書きました。
クマソは、クロマダラソテツシジミ Chilades pandava を略した呼び名。
蝶の愛好家の間でしか通じません。
さて、このクマソですが、1990年代に日本で初めて採集された蝶です。
与那国島で発生が確認され、採集者でにぎわったこともありました。
2000年代からは日本各地で発生がみられるようになっています。
春先に成虫がみつかったりすることもあります。
越冬に成功して定着しつつあるのかもしれません。
9月23日、久留米市田主丸町の園芸店にいた私の前にも現れました。
商品のソテツの新芽に産卵を始めたメス個体を撮影できました。
過去にも、糸島市内でソテツを多く植栽した場所で新芽が食害されていました。
今回はクマソの「園芸店荒らし」の現場を押さえたのですが、憎む気になりません。
美しく愛らしい蝶で、ソテツくらい食べさせてやるか・・・と思ってしまいます。
私はこう思うのですが、ソテツを植えているお宅などでは困っているかもしれません。
新芽がボロボロになったのは、クマソさんのせいです。
まあ、ワシに免じて許してやってつかぁさい。