写真はセージの一種を訪れたキムネクマバチ Xylocopa appendiculata です。
大きな蜂で、羽音も迫力があります。
この日も撮影している私の耳元でブーンという大きな音を聞かせてくれました。
そういうときに、私が恐怖に駆られて逃げ出すか・・・?
それはありません。
クマバチが体の周りを飛び回っても平気です。
なぜなら、クマバチは非常におとなしいのです。
優しい蜂と言ってもよいと思います。
記事のタイトルは昭和の刑事ドラマ「非情のライセンス」に倣っただけ。
全然兇悪な蜂ではありません。
ところで、クマバチを「くまんばち」と呼ぶ地方があります。
この「くまんばち」がスズメバチを意味する地方もあるので、ややこしいのです。
蝶の調査中に「くまんばちに気をつけて」と声をかけられたことがあります。
関東のある地方でしたが、おそらくスズメバチのことだったのでしょう。
こちらは獰猛で好戦的。
本家のクマバチとは性格が正反対であります。
キムネクマバチは虫媒花にとっては非常に頼りになる存在です。
ひたすら蜜を集めるために訪花を繰り返します。
常に受粉サポーターであり続けるのです。