秋の花粉症の原因植物はこれ。
オオブタクサ Ambrosia trifida です。
蔓延るものが多い北アメリカ原産の帰化植物。
しかも、キク科の雑草ですから丈夫です。
アメリカ人のかなりの割合がブタクサやオオブタクサによる花粉症に苦しんでいます。
我が国でもオオブタクサで花粉症を発症する人は少なくありません。
まさに兇悪な雑草なのです。
日向峠から福岡市早良区金武に至る道路沿いにはたくさん生えています。
あのあたりでは、春にスギの花粉が飛散する様子を肉眼で観察できたりもします。
花粉症の人には厳しいルートかもしれません。
花をつける前に刈ってしまえばいいのです。
花粉は飛ばないし、結実して種子が残ることもありません。
でも、これだけ広範囲に生えていると、もはや共存を考えるしかなさそうです。
家の周りなどでみかけたら駆除してください。
なお、ブタクサやオオブタクサの天敵は存在しています。
ブタクサハムシ Ophraella communa という甲虫です。
これも当然ながら北アメリカ出身で、世界各地に広がっています。
ブタクサだけを食害してくれればいいのですが、そういうわけでもないようです。
キク科をある程度広く食害することが知られています。
ブタクサハムシに頼ることはできそうにありません。