鳥の糞?
と思いきや、蛾です。
これは、ウンモンオオシロヒメシャク Somatina indicataria です。
シャクガの仲間ですから、幼虫はいわゆるシャクトリムシ。
食樹はスイカズラです。
おそらくスイカズラの仲間を広く食しているでしょう。
蛾の食性は非常に広く、科をまたぐケースも多く解明されていません。
それにしても長い和名です。
蝶で長い和名といえば、カラフトタカネキマダラセセリです。
ウンモンオオシロヒメシャクはそれに比べると1文字少ないのです。
蛾の最長和名なのかどうか?
身近な虫だとセイタカアワダチソウヒゲナガアブラムシがあります。
もっと長いのはリュウキュウジュウサンホシチビオオキノコムシです。
ヘンな和名はトゲトゲでしょうか。
これはトゲハムシなのですが、トゲのない種がいます。
それがトゲナシトゲトゲ。
このトゲナシトゲトゲの中にはトゲがあるものがいて、
トゲアリトゲナシトゲトゲ
という奇怪な和名をもっています。
なお、トゲのないトゲアリトゲナシトゲトゲもいて、呼び名として
トゲナシトゲアリトゲナシトゲトゲ
というものもあります。正式和名ではないようですが。
今回は途中から脱線して和名の話になってしまいました。
とりあえず、ウンモンオオシロヒメシャクは美しいーという結論にしておきます。
タイトルの「兇悪の」には特に意味はありません。