私は北九州市出身で大学は京都市。
だから親の仕送りを受けました。
そういう点では出し渋ることはない両親でしたので助かりました。
★ 「仁義なき戦い」の山守義雄(金子信雄さん)
「子が親にゼニ出し渋る極道がどこにおるんなら?」
やくざさんの世界では、子(若い衆)が親(組長)に上納するのが当たり前。世間とは逆です。
尤も、高額の仕送りを受けてスポーツカーを乗り回し・・・みたいなことはできません。
公務員の家庭ゆえ、私は京都でごく質素に暮らしていました。
当時はまだ風呂なしのアパートが多くあり、私も銭湯に通いました。
先日、橋下徹元大阪市長が、ご自身の息子さんに15万円/月を仕送りするという記事を目にしました。
息子さんは早稲田大学に入ったそうで、東京ゆえそれなりに生活費が嵩むのはわかります。
奥様は、社会人の初任給である20乃至21万円を仕送りしたいといったとか。
それに対して橋下氏が「歳出削減」を主張したそうです。
結果的に「身を切る改革」として15万円に落ち着いたそうです。
この記事を読んで、私はちょっと笑ってしまいました。
大阪府・大阪市で首長を務めた橋下氏は「身を切る改革」を掲げました。
日本維新の会は今もそれを主張し続けています。
無駄な歳出を削減するのは大いに結構です。
私が短期間在籍した政府系特殊法人など国民の税金を湯水のように垂れ流していました。
そういう出費は削るだけ削る。これは当たり前のことです。
しかし、大阪では職員の給与もカットしました。
これは大間違いです。
人件費に手をつけるのは万策尽きたときです。
★ NHKの朝ドラ(前作)「舞いあがれ」でヒロインの父を演じる高橋克典さん
経営する工場が苦境に陥っても、最後まで従業員の雇用を維持しようとする姿が描かれました。
舞台が大阪だったので、日本維新の会に対する皮肉のようにみえてしまいました。
日本維新の会は「公務員叩き」で世間を煽っているとしか思えません。
高くはない給与でも安定した身分の公務員が給与を減らされる。
これに下品な悦びを覚える人たちがいることを日本維新の会は知悉しているのです。
「身を切る改革」と名づけ、いかにも正当性があるようにみせます。
それに対して世間は快哉を叫ぶーこういう流れをポピュリズムというのではないでしょうか。
大阪で歳出を徹底的に見直し、削減を重ねて職員の給与をアップすればどうなるか?
民間企業の給与も上がるでしょう。
その結果として、大阪では消費が活発になり好景気へ。
税金の無駄遣いはなくなり、多くの人の財布が潤う。
非常にわかりやすい話です。
日本維新の会は削ることばかりアピールしています。なぜでしょう?
タレント活動などで高収入を得る橋下徹氏は息子さんにたっぷり仕送りをしてあげればいい。
息子さんは、アルバイトで学費を稼ぐ必要がないから、しっかり勉学に勤しむでしょう。
そして、活発な消費行動で日本経済に貢献してくれるはずです。
おカネ持ちが歳出削減をしてはいけません。
★ 清原和博さん(大阪府出身)
ジャイアンツ在籍時代に若手選手にたっぷり奢ったそうです。
「おまえらの1万円はワシの100万円や」
このくらいおカネを遣いまくったそうです。
稼いでいる人がたくさん使う。そして、消費税をたっぷり払う。
これが経済の好循環の原点だと思います。