福岡県糸島市 司法書士 ブログ

コンメンタール

条文を読むときに

司法書士であれ司法書士受験生であれ, その他の法律資格をお持ちの方であれ,

条文を読まない人はいないわけで, その際に何を参照して理解の助けにするか?

このお話です。

予備校のテキストを使って要領よく必要な知識を修得しただけでも試験には合格

できてしまうのですが, 研修等の機会の会話を思い出すと, 「基本的人権の保障」

や「私的自治の原則」あるいは「罪刑法定主義」といった基本中の基本についての

理解が心配になる人がいなかったわけではありません。前回のブログで触れた「我

妻榮」を知らない人もいましたし, 今や第一人者である潮見教授についても知らな

い人がいたという事実は, 合格者や現役司法書士が, いわゆる基本書を読むとは

かぎらないことを示しています。 おそらく, ということで述べると,  そういう方は,

コンメンタールを参照しているのではないかと思います。 アカデミックに過ぎず,

実務に使えるのは基本書よりもコンメンタールでしょう。

私の場合,  いわゆる基本書と呼ばれる本を読むことが好きで, 会社員時代に特急

で通勤していた時分には, しばしば車中で基本書を読んでいたのですが, 最近は

コンメンタールを手にすることが多くなっています。

コンメンタールは条文ごとに解説が並んでいて,  調べものには重宝するし, 基本書

を読む際にも傍らに置いておくと参照するのに便利です。

まさに条文を読むための本です。

コンメンタールのご紹介

最新の民法(財産法)のコンメンタールはこれです。

 

学生時代は同じ日本評論社から出ている「基本法コンメンタール」の民法を全冊持って

いました。 私は当時は民法が苦手で, コンメンタールなしには基本書を読むことができ

なかったのです。

この本は最新の改正法についての解説書で, 仲良くしてくださる某女性弁護士さんから

の推薦もあり,  購入しました。ほかには, 以下のようなコンメンタールを持っています。

これは「基本法コンメンタール」シリーズの1冊です。使い勝手がよいので参照する機会は多いです。

不動産登記法に関しては, 次の本も手元にあります。

こちらは弘文堂から出ている「条解」シリーズの1冊です。条解も使い勝手がよいのですが, 難点は

高いこと。不登法は1万6500円です。 ←4月になっているので税込み表示です。

会社法に関してはコレ↓です。非常にためになる本です。

事業承継など会社法務に力を入れていらっしゃるK.I先生もこの本のファンですが,惜しいことに

平成26年改正法には対応していません。しかも絶版です。でも改正されていない条文に関しては

今もこの本をめくるのが一番です。

改正法の解説書としては, 次のものがわかりやすく好みです。

苦手な分野に関しては, これらの条文解説書が手元にあることで随分と安心できるので, ついつい

買ってしまいます。自分の理解と合っていると嬉しくなるという面もあるので。

「おまえは民法・不登法・会社法・商登法が苦手なのか?」という突っ込みはご勘弁ください。

代わりに憲法と刑法はそれなりなので。

特に憲法は過去問や本番で誤答したことがありません。 憲法に関するご相談ならお任せください!

と書いても憲法問題に司法書士が直接かかわることはまずありません。

でも憲法は試験科目になっています。なぜでしょう?

ということで, この話は次の機会に。

 

 

 

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