牧草のみで育った牛からのプレゼント
それがグラスフェッドミルクです。
狭い牛舎ではなく、広々とした草原で過ごす牛。
昔は農家が牛を飼っているのが普通でした。
その牛のために採草地を農家同士で決めていました。
堤防のここからあそこまでは〇〇さんの分、というように。
そのおかげで河川敷の自然環境が維持されてきました。
近年は機械化により牛を農業に使うことが亡くなりました。
だから採草も必要なくなり、放置される河川敷が増えました。
その結果、河川敷の森林化が進み、ノイバラが侵入してからヤナギ類が覆う流れに。
牧場の牛も穀物たっぷりの飼料で育つようになりました。
肉牛はサシが入って美味しくなりましたが、実は健康的には育っていません。
最近はこれを反省して赤身の肉を生産するようにもなっています。
グラスフェッドミルクも同じような反省から注目を浴びるようになりました。
味わいはサラッとしているのにコクがあり、美味しいです。
ひところビールのCMで「コクがあるのにキレがある」と表現していた感じと同じでしょうか。
ただし、お値段はさすがに高いのです。生産量が少ない上に非効率の生産ゆえのこと。
だから普段飲みの牛乳というわけにはいきません。
でも、時々買ってみようと思っています。