キク科の雑草は本当に困りものです。
とにかくはびこります。
前回の記事で紹介したヒメムカシヨモギもそうですが、ヨモギもひどいのです。
これはヨモギの蕾。
種だけでなく、地下茎でも広がります。
一か所でヨモギを抜くと、少し離れたところの株が地中に潜って・・・
抜いたヨモギとつながって抜けてしまうこともしばしばです。
花粉症の原因植物でもあります。
草餅の原料としてだけでなく薬用としても用いられますが、害草の一種です。
なお、ヒメムカシヨモギとは属が異なります。
一時期から急拡大したのが、アキノノゲシ。
これはアキノノゲシの花。
葉には2タイプあります。
10年くらい前から急速に広がっています。
学名は Lactuca indica です。
Lactuca属の植物には我々にとってお馴染みの野菜が含まれます。
それは、レタスです。
レタスは玉になるのでキャベツの仲間のように勘違いされがちです。
キャベツはアブラナ科ゆえレタスとは親戚ですらありません。
アキノノゲシは綿毛がついた種子を飛ばして繁殖します。
駆除するなら花が咲いている時まで。
最後は、沖縄県以南の島々では道端にズラーッと生えていることがあるセンダングサ。
変種が非常に多いのが特徴です。
これはおそらくコセンダングサでしょう。
白い花びらを持つものもあります。
八重山諸島では蝶の蜜源となっており、スジグロカバマダラなどが吸蜜しています。
その光景は夢の世界のようで、道の脇が蝶と花で埋め尽くされているのです。
さて、このセンダングサですが、かなり厄介です。
種に小さな棘があり衣服にくっつきます。
猫や犬の毛にもくっつきます。
そうやって生き物を使ってあちらこちらに種を移動させて繁殖します。
これも花が咲くまでに抜いておきたい植物です。
以上のように、地下茎、綿毛、生き物利用などキク科の繁殖方法は多様です。
厄介なグループだと感じていただけたでしょうか。
セイタカアワダチソウやオオキンケイギク同様にバンバン駆除した方がいいです。
駆除しても絶滅の心配はありません。
彼らのパワーはすさまじいので。
まずは自宅のお庭を守りましょう。
「自宅の庭を守る行動をとってください」
「今すぐ抜いてください」
ということをお伝えしておきます。
★ 糸島市内某所の歩道沿い
エノコログサ・コセンダングサ・ヨモギ・ヒメムカシヨモギといったオールスターキャストです。