今年も株主総会シーズンを迎えました。
試験勉強で会社法を学ぶ際に「書面決議」などを実感できない人も多いのですが,
議決権行使書面等を実際にみるような機会があれば,
具体性をもって頭に残るのではないかと思います。
予備校のテキストなどはこういう具体的なものを載せることで,
研究者が書いた体系書等と差別化を図ればよいのに,
あまりそういうことをしているようではありません。
学問的に価値がないような本であるなら,せめてビジュアルを重視すればいいのに,
と思いますが,どのテキストも中途半端な内容にみえます。
株主総会は今後WEBを使った会議を法制化する方向になっており,
さらに変貌を遂げることになりそうです。
尤も,そうなると出席者が非常に多くなり,会社側は対応に苦慮する可能性もあります。
会社側に噛みついたり,会社側をアシストしてカネを儲けていた人たちがいるのを
今の若い人はあまり知らないかもしれません。
株主総会がどういうものか,そして総会屋がどういうものだったかを知るには,
以下の映画2作品がよい教材になります。
「暴力金脈」の主人公は実在した総会屋小川薫氏をモデルにしているようです。
小川薫氏は「最後の総会屋」と呼ばれ,ピンクレディーの売り出しは小川氏の力によるものとされます。
上記2作品は,いずれも東映の作品で,東映映画は「品が悪い」とされていますが,
わけのわからない芸術映画など監督のマスターベーションでしかなく,観る気がしません。
映画は娯楽です。面白ければよい。
私は,不謹慎な表現を平気でやる東映映画のファンです。面白いので。