私を象徴する言葉、それは「中途半端」かもしれない。
そう思うようになりました。
このブログを読む人からいわれました。
「植物のことをすごくよく知っていらっしゃいますね」
実は、それほどではないのです。
蝶を調べるために必要だから植物の知識が身についた。
無論、そこから色々と知識は広がりました。
けれども、「専門」ではありません。
蝶にしても、「やりたいことはやりきったかな」と思っています。
だから長期にわたって調査研究を中断したまま。
勉強もそうでした。
「なにがなんでもトップを」「めざせ!東大!」
とは一度も思ったことがありませんでした。
「ま、このくらいでいいだろう」という日常を送った中高生時代。
大学入学後、自分が決めた進路をあっさり諦めています。
多くのことに興味を抱き、そこそこ熱心に本を読んだりします。
が、「そこそこ」で終わる。
これが私なのです。
情熱を燃やすことがなかなかできません。
そうしているうちに年齢もそこそこになってしまいました。
我が友は「あなたはクール」といってくれます。
これは「冷めた人間」という批判かも。
たしかに、私は冷めた人間だと思います。
その自覚に抵抗感を覚えないくらい冷めているのです。
★ 映画「修羅の群れ」の一場面
兄貴分の横山(鶴田浩二さん)が稲原(松方弘樹さん)に言います。
「馬鹿でなれず、利口でなれず、中途半端はもっとなれず」
「立派なヤクザ」になれるかどうかについて説いたのでした。