皆既月食の直前に月をみていて大杉勝男さんを思い出しました。
亡くなって33年も経過しています。
亡くなったのは47歳という若さ。
プロ野球選手として素晴らしい成績を残した大杉さん。
引退後は打撃コーチとして活躍されたほか、テレビタレントとしても人気がありました。
若い頃の喧嘩上等の暴れん坊ぶりは有名でした。
武勇伝は数知れず。
乱暴者といえば、それまでです。
でも、大杉さんは愛されました。
チームメイト思いゆえに乱闘に飛び込んで行くような印象だったのです。
その大杉さんを一流打者に育てた飯島コーチの言葉、それが
「あの月に向かって打て!」
でした。
私が生まれた年に東映フライヤーズに入団した大杉さん。
飯島コーチの指導を受けて、本塁打王2回に打点王2回。
そして、リーグ最多安打。
こういった華々しい打棒をみせ、1975年にヤクルトスワローズに移籍。
1978年の初優勝に貢献しました。
1983年、両リーグ200本塁打に1本足りないまま引退。
引退したシーズンも21本塁打を放つなど、衰えは感じさせませんでした。
引退して10年たたずに癌で亡くなりました。
私は草野球やソフトボールでいつも一塁手をやっていたので、大杉さんに憧れていました。
打率も高くパワーもあって勝負強い。そのうえ守備力もありました。
輝く月をみていると、そこに大杉さんがいてフルスイングしているような・・・
私が最も愛したプロ野球選手の早逝を改めて惜しんだ次第です。