私には間違いなく心気症の傾向があります。
ちょっと腸のあたりが・・・ガンじゃないか?
ちょっと胃の具合が・・・ガンじゃないか?
もしかすると、現在治療を受けている血圧に関しても同じかもしれません。
多少心拍が速かったので、その治療になっているのは都合がよいのですが。
実際は、治療を要するほどの血圧でもないような気がします。
頭痛がひどかったので脳のMRI検査を受けたことがあります。
直腸も胃も脳も問題はありませんでした。
心電図も問題なく、胸部X線写真にも影はありません。
まあまあ健康体のようなのです。
ところが、最近になって前立腺が気になり始めたのです。
尿の出方が・・・実はなんともありません。
えらく頻尿で・・・そういうこともありません。
残尿感が・・・ありません。
でも気になってしまい、泌尿器科クリニックに行きました。
結果は、「なんともありません」でおしまい。
家に帰って鏡に映る顔をみます。
「じじいになったなあ。だから病気の心配くらいするさ」
「一人親方だから健康には人一倍気を遣っているのさ」
と心のなかでいいわけをします。
その最中に舌先が赤いことに気づきました。
「舌がん?」
恐怖心に駆られます。
親族に舌がんで亡くなった者がいるのです。
その数分後に見直すと、赤くありません。
「一時的なものか・・・」
定期的に歯のメンテナンスに通う歯科医院で舌のチェックも受けています。
心配はないのです。
でも心配になってしまうのがワタクシ。
関西では「辛気(しんき)くさいやっちゃなぁ」と陰気な人を揶揄します。
これに倣うと、私は「心気くさいヤツ」のようです。
私が好きな作家である吉行淳之介が「病気のデパート」だったせいかもしれません。
あれだけ病気を抱えたくない・・・
でも、淳之介はモテまくりました。
私はモテません。
だから病気にはならないだろう…そう思うことにしました。

★ このエッセイ集では淳之介が罹った病気のことが色々と書かれています。
病気とのつきあい方の処方箋ような本です。
