写真の蛾は、ひところに比べるとみることが少なくなりました。
ユウマダラエダシャク Abraxas miranda です。
なぜ、みかけなくなっているのか?
それは、我々人間の生活の変化によるものだと思われます。
この蛾の幼虫が食べるのはニシキギ科。
その代表的な樹がマサキです。
かつては生垣にマサキが多く使われました。
ユウマダラエダシャクは豊富な食餌のおかげで大発生。
マサキは激しく食害されました。
夕方になるとヒラヒラと多数の個体が飛んでいたのです。
最近はマサキを生垣に使うことがなくなっています。
ユウマダラエダシャクによるマサキへの食害がひどすぎる。
駆除が面倒。
マサキが好まれなくなった理由かもしれません。
その結果、ユウマダラエダシャクは発生源を失いました。
たまにみかけると、「元気か?」と声をかけたくなる蛾です。
和名のとおりシャクガの仲間。
幼虫はシャクトリムシです。