福岡県糸島市 司法書士 ブログ

DOWNTOWN BOY

ユーミンのアルバム“NO SIDE”の3曲目に入っている曲、

それがDOWNTOWN BOYです。

この曲はお嬢様の視点で下町の少年との恋を描いています。

実は、逆の曲が存在するのです。

それは、“Uptown Girl”

まったく逆のタイトルです。

作ったのは、Billy Joel

収録されているアルバムは“An Innocent Man”

ビリーのアルバムが1983年発売で、ユーミンのものは1984年。

つまり、“DOWNTOWN BOY”は“Uptown Girl”のアンサーソングなのです。

これに気づいたのは1990年代だったと思います。

アルバムが発売された1984年当時は気づいていませんでした。

 

その1984年頃に、友人が嘆くのです。

「自分みたいなのと彼女はつりあわへんのや」

彼女は大手企業の上級管理職の一人娘。

中学校から大学まで同志社で箱入りお嬢様。

自分は、大阪の下町っぽい界隈に住む、自営業者の息子。

所詮、彼女は高嶺の花。

こういう設定でした。

とはいえ、彼も富裕層の一人。

中学校から大学まで同志社。

着ている洋服は、当時流行のデザイナーズブランドのもの。

腕には高級宝飾ブランドの時計。

「おどれのどこがダウンタウンボーイじゃ!」

と私は内心思いつつも、彼の悩みに耳を傾けたのでした。

彼は、まあまあナイーブでしたが、汚いシャツは着ていません。

電話を取り次がない彼女の兄貴は・・・いません。彼女は一人っ子。

今なら、単に青年の恋の悩みと思えるのです。

も、当時はそれを聞かされることに辟易していました。

 

“DOWNTOWN BOY”では二人の恋は成就しません。

女性は別れた青年の将来に「幸多かれ」という想いを持ち続けているようです。

一方の“Uptown Girl”で男は、自分は彼女にとって必要なのだと思い続けます。

恋の成就を信じているようです。

 

さて、件の彼と「お嬢様」はどうなったか?

そもそもの話として、

 工場裏の夕陽の空き地

  二人は愛を誓い合った 

事実がないのでした。

DOWNTOWN BOYを気どった彼は今も彼女に恋した日々を覚えているのだろうか?

たぶん、鮮やかな記憶が残っているはずです。

一方の彼女は・・・彼から好意を寄せられていたことは知っていたので覚えている

・・・かもしれません。でも、彼のことを日常的に思い出すようなことはなさそうです。

この辺は男女に違いがあるように思っています。

男性は、ひとりひとりとの思い出をそれぞれ名前を付けたフォルダに収納。

女性は、恋のファイルは上書き保存。

こういう印象が強いのです。

交際してもいない相手のことを覚えているか?

 

私は・・・細かく覚えていることもたくさんありますが、一緒にみた映画を忘れていたり、

あるいは、映画を一緒にみたことまでは覚えていても、その後にどうしたかを忘れていたり。

どうやら、私の頭はメモリー不足の模様であります。

 

 

 

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