地域猫ベルンハルト・グリュンとは毎日散歩をしています。
グリュン君は散歩を楽しみにしており、それを裏切ることはできません。
夕方の時間帯に公園をひと回りしますが、最近は単に寛ぐだけのこともあります。
陽射しを浴びて心地よさそうに過ごすグリュン君の横顔には幸福感を感じます。
しかし、薄暮からいよいよ日暮れの時間ともなると、グリュン君は活発化します。
ダッシュをみせ、私の足にタッチしながら駆け抜けていきます。
歩きながらのハイタッチを繰り返したり、木に駆け上ろうとしたり。
暗くなるにつれて動きが鋭さを増します。
目つきも変わっています。楽しそうです。
早朝や夕暮れ時に散歩をする方がうれしいのか?
屋内の猫たちのように私に常にアクセスできないグリュン君。
できれば希望にかなう形で散歩をしてあげたいと思っています。
それにしてもヤクザ猫からの変身の度合いが大きい。
最近のグリュン君は私や妻を愛情に満ちた表情でみつめています。
★ 「夜歩く」というタイトルは密室ミステリの巨匠ジョン・ディクスン・カーの作品から拝借
横溝正史にも同名の作品があります。