幼少の頃、たしか5歳の時に春の訪れを感じる花が決まりました。
それはオオイヌノフグリ Veronica persica です。
かつてはゴマノハグサ科でしたが、今はオオバコ科です。
属名であるベロニカの名を冠した同属の園芸品種がいくつか売られています。
どこでもみることができる雑草です。
ただ、青い花というのはかなり珍しいのです。
そして、この花も春の訪れを感じさせます。
これはシソ科のヒメオドリコソウ Lamium purpureum です。
このヒメオドリコソウにかんしても、属を同じくする植物の園芸品種が売られています。
「ラミウム~」という品種名を園芸店でみかけます。
上記の2種よりもさらに小さな花を持つのがこれです。
ナデシコ科のウシハコベ Stellaria aquatica です。
ナデシコ科の花についてはカワラナデシコがその代表のような印象です。
しかし、このウシハコベの花の形の方がナデシコ科の特徴を持っています。
これらはすべて「雑草」として扱われますが、ひとつひとつをよくみると、美しさに溢れています。
ちょっと散歩をすれば、こういった春を告げる小さな花に出会えます。