NHKのデータ放送で行政書士逮捕のニュースが流れました。
行政書士さんが「やらかした」そうです。

行政書士は自賠責保険の請求書類を作ることは可能。
「異議申立て」は、おそらく後遺障害に関する話でしょう。
その書類を作成することは可能です。
でも、交渉事は一切できません。
基本的には、依頼者からいわれたことを書類に書き起こすのが仕事です。
私が損保に勤務している時代にも、堂々と代理人を名乗る行政書士がいました。
屁理屈で自分には代理権があるように主張します。
所詮屁理屈です。
「では、本件について県弁護士会にお伝えします」
その結果、「覚えていろ」みたいな捨て台詞を残す結末を迎えます。
「法律家である我々に素人の保険会社の人間が・・・」
こういう反論もありましたが、
「素人なのはそちらですよね?おたくは弁護士法くらい読んでますか?
読んでも理解できませんか?ちゃんと勉強しないと、そのうちに手が後ろに回りますよ」
を非常にソフトな表現に変換してお伝えすると引き下がります。
これは昭和末期から平成初めの頃のお話。
でも、今もこういう弁護士法違反を冒す大胆な方がいらっしゃるとは驚きです。
「街の法律家」を標榜したポスターを思い出しました。
飽くまでも法律家としてふるまいたいのか?
行政書士は法律資格ではありません。
だから、法律相談を受けることはできません*。
司法書士も分野等に制限があります。
オールマイティに相談を受けることが可能なのは弁護士のみ。
ルールを守らないのに「法律家」を名乗るのはちょっとまずい・・・と思わないのか?
逮捕されたのは、悪質性が際立っていたからでしょう。
普通はこの程度では身柄拘束まではしません。
ご本人は「違反にあたるとは知らなかった」と述べているとか。
「すみません。もうしません」と反省した方が、決着は早いのに・・・
法律や実務を知っていると、こういう判断になるはずです。
弁護を依頼された弁護士からの助言はなかったのでしょうか?
この件はさほど重罰を科せられることはないでしょう。
一段落したら、問題を起こした行政書士さんは司法試験合格を目指してはどうでしょう。
弁護士になれば、心おきなく交渉ができますので。
*たとえば、労働事件や家事事件(たとえば離婚)等の相談に乗ることはできません。
が、堂々とやっている例があるそうです(一般市民から私に対して「通報」がありました)。
