カメムシが大発生!
こういう報道がされることは少なくありません。
その場合の「カメムシ」は本種です。
チャバネアオカメムシ Plautia crossota stali です。
色合いは美しいのですが、兇悪なカメムシの代表です。
果実から吸汁するため、果樹農家の不倶戴天の敵。
吸汁された果実は、傷がつき変色してしまいます。
そのあと腐り始めるので、売り物にはできません。
このチャバネアオカメムシは果実だけに頼って生きているわけではありません。
スギやヒノキのような針葉樹からも吸汁します。
寄主植物が100種を超えるようで、繁殖して当然の存在です。
スギやヒノキを好むとすれば、我々の植林が今のチャバネアオカメムシの繁栄を招いたのかも。
「大発生!」というものの、自宅兼事務所の周辺ではそれほど頻繁に目にしません。
たまにいるくらいです。