NHKの朝ドラ「ブギウギ」はかなり面白い作品です。
ほぼ「実録」です。
実録ものは迫力があるのです。
ただ、私にとって笠置シヅ子さんは「歌手」ではありません。
なにかの番組の「審査員のおばちゃん」です。
ドラマには吉本興業が登場します。
吉本興業については「わろてんか」で描かれました。
でも、実録としてはいまひとつでした。
なぜなら、浪曲師広沢虎造をめぐってのいざこざをスルーしたからです。
★ 浪曲師 広沢虎造
そのトラブルで吉本側に立った山口組二代目山口登は命を落としています。
トラブルの相手は下関市の籠虎組。これは現在の指定暴力団合田一家です。
田岡一雄が三代目を襲名した山口組は神戸芸能社を設立。
美空ひばりが所属しただけでなく三波春夫などの興行権も持っていました。
「ブギウギ」では吉本興業を細かく描く必要がないのはNHKにとって救いかもしれません。
*タイトルの「見せる生の」は「仁義なき戦い 広島死闘編」のポスターの惹句に倣いました。
ポスターには「見せる生の暴力!」とあったのです。